
01
正解を知らないまま、振っていた
私が選手だったころ、まわりにあったのは、感覚の言葉だけの指導でした。
なぜそう振るのか。理にかなった説明は、どこにもありません。正解がわからないまま、私は手でこねるような打ち方をしていました。
「科学的に正しいことを教えてくれる人がいれば。」
02
40年かけて、その人になろうとしてきた
あのころの私が、いちばん欲しかったものです。
大学で運動生理学を学び、感覚ではなく根拠で教える指導を40年。のべ数千人の打者を見てきました。
いまの私は、あのころの自分が欲しかった「教えてくれる人」でいたいと思っています。
03
まじめな子ほど、報われない
指導していて、いちばん悔しいのは、まじめに練習しているのに打てない子を見るときです。
その子は、何も悪くありません。やっていることが違うと、どれだけ振っても、成果にはつながらない。ただ、それだけなんです。
04
手で返していた三人が、変わった
忘れられない選手が、三人います。中学3年生の男の子。中学2年生の女の子。小学6年生の男の子。
三人とも、手で返す打ち方をしていて、長打が出ませんでした。振り方を変えて、外野を越える打球が打てるようになりました。大会でホームランを打った選手もいます。
その瞬間は、本当にうれしかった。